アメリカの不動産王と呼ばれる「ドナルド・トランプ氏」米大統領就任によって予想される日本の不動産事業への影響

先日、米大統領選が行われ、各種メディアの事前予想などを打ち破り
ドナルド・トランプ氏が新大統領へ就任することとなりました。
日本に与える影響、特に不動産業界にとっての影響はどのようになるでしょうか。
様々なニュースを調べ、短期的・長期的に少し予想してみましょう。


短期的には円高・ドル安による不動産「買い市場」になる?

まず当選確実の直後、ニュースなどでもご存知の通り日本の株価は下がり
円高ドル安の方向へと一気に進みました。
金融市場の動きとしては5ヶ月前の英国のEU離脱に続く激震です。
また、トランプ氏の掲げる「ドル安政策」円高方向へと進める要因となります。


円高・ドル安になるとどうなるのか。

今の日本の不動産価格の高騰は不動産バブルと言われています。
オリンピック需要が見込まれる、円安の日本の不動産をアジアの資本家が購入しており
そして円高の今、利益確定で売却をしているところです。
円高が続けば日本の物件は売れ残り、価格は下がっていくでしょう。

また、日本には高齢化による相続問題や空き家問題により
不動産価格の下落に拍車をかけていくことでしょう。

しかし、円高・ドル安は悪いことばかりではありません。購入意欲の高かった方にとっては「チャンス」となる可能性が高いです。
円高・ドル安によって日本の経済自体が縮小するかもしれませんが
不動産を買いたいと考え、貯蓄してる方が経済を回す可能性もあるのです。

これはあくまで短期的な考えとなります。
長期的に日本の不動産事業はどうなるのでしょうか。

トランプ氏が「不動産王」と呼ばれる所以


長期的予想を立てる前に、
まずトランプ氏が不動産王と呼ばれる所以について調べてみましょう。

トランプ氏は1970年代からオフィスビル開発やホテル、カジノ経営などに乗り出します。
中心地に新築を立てるという
投資家から見たら「ハイリスク・ハイリターン」な経営をトランプ氏は行ってきました。

また、トランプ氏は自らがメディアに露出することで自らの名前を売っていき
物件に「トランプ○○」とつけることにより、ブランド感を出しました。
(実際にトランプ氏が住んでいるのはトランプタワーと言う名前ですね)

しかも、そのブランドは薄利多売のようなものではなく
相場よりも値段を上げて「綺麗」「快適」「サービス充実」という商業用物件にした結果
「トランプ」ブランドは高級感にあふれる結果となります。

そして1980年代には、景況感の回復を背景に大成功を収め
アメリカの不動産王と呼ばれるようになりました。

長期的に見たら日本の不動産マーケットは上昇する?


このブログ以外にも様々な方がトランプ氏就任における日本の経済予想をしていますが
最初に述べたように「円高・ドル安」がすぐに起こったこと
トランプ氏の政策自体、日本のみならずアメリカ以外の経済を締め付けそうという部分から
不動産業界は価格下降へと向かう予想がほとんどです。

しかし、日本にとってはオリンピック需要含め、買い市場になりそうな点
また、トランプ氏自体が米国内に多くの不動産を所持しているため、
自身の経営にマイナスな方向には進まないであろう点

そして、国民からは富豪で不動産王であるトランプ氏にアメリカの実態経済成長を求めている点

その結果として、世界中が今以上の勢いでアメリカに投資されるのではないかと予想できます。
短期的には市場も混乱し、中期的には上昇に向かうと私は考えています。
実際に、大統領選当確直後は急激な円高になりましたが
2日経った現在は少しずつ円安の動きに戻っています。

投資マネーは株式市場だけでなく、不動産投資市場にも流れ込むのは間違いありません。
現在の日本の多くは製品をアメリカに売ることでの収益がまだまだ大きいため
アメリカの景気が上がれば日本の景気も上がり、世界的に景気が上向くと思われます。
すると、また不動産バブルが起こる可能性もあるでしょう。

と、あくまで予想ですが、
トランプ氏が日本の不動産に引き起こす影響は少なからずあると考えられます。

どちらにおいても現在からしばらくは「混乱の時期」と言えるでしょう。
投資家からは「面白い時期」とも例えられています。
市場の動きをしっかり見極める力が必要となりそうですね。